あなたも、2026年8月の山陰地方の企業倒産について、「倒産件数は増えているの?」「コムサ・デ・モードやゴディバに関係する会社が倒産したの?」と気になっていませんか?
帝国データバンクがまとめた山陰両県の企業倒産集計では、2026年8月の倒産は鳥取県1件、島根県3件の合計4件となりました。
なかでも注目されたのが、子供服店から事業を広げ、「コムサ・デ・モード」のFC店舗運営や「ゴディバ」商品の販売代行などを手掛けてきた有限会社ストロー・アンド・ウェイと、企業向け巡回健診などを展開していた一般財団法人いなば財団です。
この記事では、「山陰 8月 倒産」「ストロー・アンド・ウェイ 倒産」「いなば財団 破産」「島根県 倒産」「鳥取県 倒産」について、確認できる情報を基に詳しく解説します。
・2026年8月の山陰両県の倒産は合計4件
・鳥取県1件、島根県3件
・ストロー・アンド・ウェイはアパレルから飲食関連まで事業を多角化
・いなば財団は巡回健診やクリニック運営を展開
・関連会社の経営不振が波及する「連鎖倒産」も注目点
・事業多角化やグループ経営のリスク管理が重要な事例
2026年8月の山陰両県の倒産状況
8月の山陰両県では、負債1000万円以上で法的整理となった企業・法人の倒産が4件確認されました。件数自体は比較的少ないものの、複数の事業を展開していた企業やグループ関連法人の破綻が目立っています。
8月の倒産状況チェックリスト
☑ 鳥取県:1件
☑ 鳥取県の負債総額:1億9000万円
☑ 島根県:3件
☑ 島根県の負債総額:1億7400万円
☑ 山陰両県合計:4件
☑ 集計対象:負債1000万円以上の法的整理
鳥取県では、前月の6件から1件へと大幅に減少しました。前年同月の2件と比べても減少しています。
負債総額も1億9000万円で、前月の13億8000万円から大きく減少しました。
一方、島根県は3件で前月と同数でしたが、負債総額は1億7400万円となり、前月の1億2300万円を上回りました。
| 項目 | 鳥取県 | 島根県 |
|---|---|---|
| 倒産件数 | 1件 | 3件 |
| 前月 | 6件 | 3件 |
| 前年同月 | 2件 | 4件 |
| 負債総額 | 1億9000万円 | 1億7400万円 |
山陰両県の倒産件数が合計4件以下となったのは、2026年5月以来3カ月ぶりで、2026年に入って3度目となりました。
ストロー・アンド・ウェイが破産
島根県松江市の有限会社ストロー・アンド・ウェイは、アパレル販売からスタートし、その後は店舗運営や飲食関連へと事業領域を広げてきた企業です。
基本情報チェックリスト
☑ 会社名:有限会社ストロー・アンド・ウェイ
☑ 所在地:島根県松江市
☑ 主な事業:婦人服などの小売、店舗運営など
☑ 創業:1983年とする報道がある一方、1977年創業とする報道もあり、情報に違いがあります
☑ 法的手続き:破産手続開始決定
☑ 決定日:2026年8月3日
☑ 管轄:松江地方裁判所
☑ 負債:今回の月次集計では1億3400万円。別の報道では約1億5000万円とされています
負債額については、集計時点や基準となる決算期などによって報道数字に差があります。そのため、本記事では数字が異なることを明記したうえで整理しています。
子供服からアパレルFC店へ事業を拡大
同社は子供服の販売を起点として事業を展開し、松江サティで「コムサ・デ・モード」などのFC店舗を運営しました。
その後、三重県の大型商業施設への進出など、山陰地域以外にも事業を広げていきました。
さらにアパレルだけでなく、「ゴディバ」商品の販売代行なども手掛けるなど、事業の多角化を進めていました。
売上減少と借入金返済が重荷に
しかし、競争力の低下などによって売上高は徐々に減少し、2024年4月期には約1億6000万円まで落ち込んだと報じられています。
採算面も厳しく、債務超過の状態で事業運営が続いていました。
さらに、店舗出店に伴う借入金の返済負担もあり、資金繰りが限界に達したことが破産につながったとされています。
なお、今回破産したのはFC店舗などを運営していたストロー・アンド・ウェイであり、「コムサ・デ・モード」ブランド自体の倒産を意味するものではありません。
一般財団法人いなば財団も破産
鳥取県では、企業向け巡回健診やクリニック運営を手掛けていた一般財団法人いなば財団が破産手続開始決定を受けました。負債総額は約1億9000万円です。
基本情報チェックリスト
☑ 法人名:一般財団法人いなば財団
☑ 所在地:鳥取県鳥取市
☑ 設立:2011年4月22日
☑ 主な事業:企業向け巡回健診、クリニック運営
☑ 運営施設:メディカル健診センター米子内科クリニック
☑ 破産開始決定:2026年8月5日
☑ 管轄:鳥取地方裁判所
☑ 負債総額:約1億9000万円
巡回健診からクリニック運営へ拡大
いなば財団は2011年4月に設立され、企業を対象とした巡回健診事業を展開しました。
さらに同年8月には「メディカル健診センター米子内科クリニック」を開院するなど、医療・健診分野で事業を拡大していました。
しかし、その後は十分な稼働率を確保できず、採算面で厳しい状態が続いていたとされています。
関連会社の経営不振も影響
さらに注目されるのが、グループ企業の経営悪化です。
関連会社には臨床検査事業などを手掛け、新型コロナウイルス禍でPCR検査需要の恩恵を受けた企業がありました。
PCR検査の需要が拡大した時期には売上高が大きく伸びたものの、特需終了後は需要が急速に縮小しました。
また、同じグループには寿司店を運営していた会社もあり、突然の営業停止と関連企業の破産が注目を集めました。
いなば財団についても、こうした関連会社の経営不振の影響を受け、最終的に事業継続を断念したとされています。
なぜ「連鎖倒産」が起きるのか
今回のいなば財団の事例で重要なのは、一つの企業の経営悪化が同じグループの法人へ波及する可能性です。グループ経営では、企業間の資金や取引、人員などの関係が深いほど影響が広がる場合があります。
グループ企業の経営悪化が波及するリスク
一般論として、同一グループの企業間で取引や資金面の関係が強い場合、一社の業績悪化が他社へ影響することがあります。
売掛金の回収が困難になったり、グループ内で行っていた資金支援ができなくなったりすれば、直接的には好調だった事業まで資金繰りに影響を受ける可能性があります。
今回のケースでも、いなば財団自身の稼働率低迷による採算悪化に加え、関連会社の経営不振が重なったと報じられています。
特需への依存にも注意が必要
PCR検査のように短期間で需要が急増する事業は、企業の売上を大きく押し上げることがあります。
しかし、特需は通常需要とは性格が異なります。需要が終了した後も特需期と同じ売上や事業規模を前提にすると、固定費や設備、人員などの負担が重くなる可能性があります。
一時的な売上増加を恒常的な需要と判断しないことは、企業経営における重要なリスク管理の一つです。
2つの大型倒産から見える共通点
ストロー・アンド・ウェイといなば財団は業種が大きく異なります。しかし、公表された経緯を比較すると、市場環境の変化に対応する難しさという共通した課題が見えてきます。
| 比較項目 | ストロー・アンド・ウェイ | いなば財団 |
|---|---|---|
| 地域 | 島根県松江市 | 鳥取県鳥取市 |
| 主な事業 | アパレル・店舗運営など | 巡回健診・クリニック運営 |
| 主な経営上の問題 | 売上減少、採算悪化、借入金返済負担 | 稼働率低迷、採算悪化、関連会社の経営不振 |
| 法的手続き | 破産 | 破産 |
| 負債 | 月次集計1億3400万円 | 約1億9000万円 |
両者に共通するのは、かつて事業を拡大した企業・法人であっても、市場や需要の変化に対応できなければ採算が急速に悪化する可能性がある点です。
一方で、ストロー・アンド・ウェイは店舗型事業と借入金負担、いなば財団は健診事業の稼働率やグループ企業の経営悪化など、破綻に至った具体的な事情は異なります。
現場対応と社会的反響
破産手続開始決定後は、破産管財人のもとで資産や債権・債務の確認などが進められます。従業員や取引先にとっては、雇用や未払い代金などが今後の重要な問題となります。
また、FC店や販売代行を行う企業の場合、運営会社の破産とブランド本体の経営状態が混同されるケースがあります。
経営上の一般的な見方
複数の事業を展開する多角化は、一つの事業が不振になった際のリスク分散になる一方、不採算事業を抱えたまま拡大すると固定費や借入金が増え、逆に資金繰りを圧迫することがあります。事業ごとの採算を継続的に把握することが重要です。
ネット上で注目されやすい点
・「コムサ・デ・モード」や「ゴディバ」との関係
・アパレルから飲食関連まで多角化した企業が破産した理由
・PCR検査特需終了後のグループ企業への影響
・寿司店運営会社などを含む連鎖倒産の経緯
・山陰地方の今後の企業倒産動向
FAQ
Q1:2026年8月の山陰両県の倒産は何件ですか?
A1:鳥取県1件、島根県3件の合計4件です。集計対象は負債1000万円以上で法的整理となった倒産です。
Q2:コムサ・デ・モードが倒産したのですか?
A2:いいえ。今回破産したのは、過去に「コムサ・デ・モード」などのFC店舗運営を手掛けていた有限会社ストロー・アンド・ウェイです。ブランドそのものの倒産ではありません。
Q3:ストロー・アンド・ウェイの負債はいくらですか?
A3:今回の8月倒産集計では1億3400万円とされています。一方、別の倒産報道では約1億5000万円とされており、集計時点などによって数字に違いがあります。
Q4:いなば財団はなぜ破産したのですか?
A4:巡回健診やクリニック運営を展開していましたが、十分な稼働率を維持できず採算面で苦戦していました。さらに関連会社の経営不振の影響も受け、事業継続を断念したとされています。
Q5:山陰地方で倒産が急増しているのでしょうか?
A5:2026年8月だけを見ると、山陰両県の倒産件数は合計4件で、4件以下となるのは同年5月以来3カ月ぶりです。単月の数字だけで増加傾向と判断することはできません。
倒産回避の可能性はあったのか
今回の2つの事例では、ストロー・アンド・ウェイは売上減少や借入金返済負担、いなば財団は稼働率低迷や関連会社の経営不振など、異なる問題が重なっていました。
報道された情報の範囲から、当時取り得た可能性のある対策を整理します。
・事業別、店舗別の採算を早期に把握する
・不採算店舗や事業の縮小・撤退基準を設ける
・特需を通常需要とみなさず縮小局面を想定する
・借入金返済を含めた資金繰りを早期に見直す
・グループ企業間の経営リスクを分離する
不採算事業を早期に見直す
ストロー・アンド・ウェイのように複数の店舗や事業を展開する企業では、それぞれの店舗・事業について売上だけでなく利益や固定費まで確認することが重要です。
競争力低下や売上減少が長期化した段階で、不採算事業の縮小や撤退を進めていれば、資金流出を抑えられた可能性があります。
借入金と店舗投資を慎重に管理する
店舗出店では、内装や設備、保証金など多額の資金が必要になる場合があります。
借入金を利用して事業を拡大する場合には、売上が想定を下回ったケースまで含めた返済計画を作成し、撤退基準をあらかじめ設定しておくことが重要です。
特需終了を前提に事業規模を調整する
グループ企業が経験したPCR検査需要のような特需では、需要が急減する時期を想定した複数の事業計画を準備することが考えられます。
特需終了に合わせて人員、設備、仕入れ、固定費を段階的に調整できれば、グループ全体への影響を抑えられた可能性があります。
グループ内の経営リスクを管理する
関連企業の経営状態が悪化した場合、資金や取引関係を通じて他の法人へ影響が及ぶ可能性があります。
グループ各社の資金繰りや債権債務を個別に管理し、一社の経営悪化が他社へ過度に波及しない仕組みを構築することも重要です。
金融機関や支援機関へ早期に相談する
資金繰りが限界に近づく前に、金融機関、税理士、中小企業活性化協議会などへ相談することも選択肢になります。
早い段階であれば、返済条件の見直し、不採算事業の整理、事業譲渡、スポンサー探索など、より多くの選択肢を検討できた可能性があります。
倒産回避策の優先順位
経営環境が急速に悪化した場合には、新しい売上を作ることと同時に、現在の資金流出を抑えることが重要になります。
今回の事例から考えられる対策を、緊急度に応じて整理します。
| 優先度 | 必要だったと考えられる対策 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 最優先 | 事業別の資金繰りと採算確認 | 資金不足となる時期や原因を把握する |
| 高 | 不採算店舗・事業の見直し | 固定費と資金流出を抑える |
| 高 | 金融機関・支援機関への相談 | 返済条件変更や再建策を検討する |
| 中 | 需要変化に合わせた事業規模調整 | 売上減少時の赤字拡大を抑える |
| 中長期 | グループ企業間のリスク管理 | 一社の経営悪化による連鎖を抑える |
もちろん、これらの対策を講じていれば、必ず破産を回避できたと断定することはできません。
企業内部の資金状況や取引条件など、外部からは確認できない事情も多いため、ここで示した内容は報道された事実から考えられる選択肢です。
それでも、売上減少や稼働率低下などの兆候が現れた段階で、固定費、借入金、事業規模、グループ内取引を見直すことは、事業継続の選択肢を増やすうえで重要だったと考えられます。
まとめと今後の展望
2026年8月の山陰両県の企業倒産は、鳥取県1件、島根県3件の合計4件でした。件数だけを見ると比較的少ない月でしたが、アパレル・店舗運営会社や健診事業を手掛ける財団法人など、地域で長く事業を展開してきた企業・法人の破綻が含まれています。
今回の事例から得られる教訓
・事業多角化は必ずしも経営安定につながるとは限らない
・特需による売上増加を通常需要と区別する必要がある
・グループ企業の経営悪化が他社へ波及するリスクを管理することが重要
社会への警鐘
有名ブランドを扱っていることや、一時的に大きな売上を記録していることだけでは、企業の安定性を判断できません。市場の変化に合わせて事業規模、固定費、借入金、収益構造を継続的に見直すことが、長期的な事業継続には欠かせないといえるでしょう。
最後に
子供服からアパレル、さらに飲食関連へと事業を広げてきた企業と、地域の健診・医療を担ってきた財団法人。業種は違っても、どちらも時代や需要の変化と向き合いながら事業を続けてきました。
倒産という結果だけを見れば数字で整理できますが、その背後には従業員や取引先、利用者、地域との長年のつながりがあります。
今回の山陰での倒産事例は、事業を広げることだけでなく、「変化したときにどう縮小し、守るのか」という経営の難しさも映し出しています。あなたは、この2つの事例からどのような教訓を感じるでしょうか。

