粉ミルク大量リコール!世界大手に何が起きた?

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近未来的な高層ビル群とマイニチ缶のロゴが入った都市風景イメージ

世界的な食品大手であるダノンやラクタリスが、乳幼児用粉ミルクの自主回収(リコール)を発表し、波紋が広がっています。この問題は、先行してネスレが実施していた自主回収が同業他社へ波及した形で、原料から毒素「セレウリド」が検出されたことが直接の原因です。大切な赤ちゃんの食事に直結するニュースだけに、多くの親御さんから「どの商品が危険なの?」「うちの子は大丈夫?」と不安の声が上がっています。なぜこれほど大規模な汚染が防げなかったのでしょうか。食の安全を守る体制に不備はなかったのか、あなたも疑問に思ったことはありませんか?本記事では、事件の経緯から原因となった原料の正体、そして今後の影響について詳しく解説します。

【この記事の要点】
  • ダノンとラクタリスが乳幼児用粉ミルクの大規模な自主回収を開始
  • 原因は原料の「アラキド酸オイル」から検出された毒素セレウリド
  • 原料は中国産で、オランダのサプライヤーを通じて世界中に流通
  • ネスレでは既に数十カ国で回収が行われ、フランスでは死亡例との関連も調査中
もくじ

1. 概要(何が起きたか):粉ミルク自主回収の拡大

2026年1月21日、フランスの食品大手ダノンとラクタリスは、乳幼児用粉ミルクの自主回収(リコール)を開始したことを発表しました。この動きは、今月初めにスイスのネスレが世界規模で開始した自主回収の流れを汲むものです。

特にシンガポール食品庁は、ダノンとネスレの特定の粉ミルクから毒素が検出されたとして、予防的な回収を命じています。この問題は一企業の過失に留まらず、業界全体を揺るがす国際的な食の安全問題へと発展しています。

2. 発生の背景・原因:共通の原料汚染

今回の自主回収の直接的な原因は、乳幼児用粉ミルクに含まれる「アラキド酸(ARA)オイル」という原料から、嘔吐型毒素である「セレウリド」が検出されたことです。セレウリドはセレウス菌が発生させる熱に強い毒素で、加熱処理でも死滅しないため、製造工程での混入が致命的な問題となります。

フランス当局の調査によると、これら大手メーカー各社は同一のサプライヤーから原料を調達していました。問題の原料は中国産であり、オランダの販売業者を経由して世界各国のメーカーに納入されていたことが判明しています。

3. 関係者の動向・コメント:企業の責任と対応

ダノン側は「シンガポール当局と緊密に協力し、安全を最優先に対応している」とコメント。一方、ラクタリスの広報担当者は、毒素が含まれていたアラキド酸オイルの供給元が特定のオランダ企業であることを明かしましたが、特定の上場企業ではないことを明言し、責任の所在を明確にしようとしています。

メーカー各社は、問題のロットを特定し、速やかに店頭および消費者からの回収を進めるとしていますが、供給網が複雑であるため、全容解明には時間がかかる見通しです。

4. 被害状況や金額・人数:フランスでの死亡事例調査

最も深刻な懸念は、健康被害の実態です。フランス国内では、実際に一人の乳児が死亡しており、この事案とネスレの粉ミルク摂取との因果関係について、当局が慎重に調査を進めています。

回収対象は、ネスレが数十カ国、ラクタリスが18カ国に及んでおり、回収される製品の数は数百万缶規模に達すると予想されます。これに伴う企業の損失額は数億ユーロ(数百億円以上)に上る可能性が高いでしょう。

5. 行政・警察・企業の対応:国際的な連携

フランス農業・食料省は、今回の事案を「法規違反の原料による広範囲な汚染」と位置づけ、欧州および各国の規制当局と情報共有を行っています。原料の供給ルートを遡り、どこで汚染が発生したのか、製造工程での監視体制に不備がなかったかを厳しく追及しています。

シンガポールなどの輸入国でも、即座に販売禁止や回収命令を出すなど、行政主導の迅速な対応が取られています。

6. 専門家の見解や分析:セレウリドの危険性

食品安全の専門家は、「セレウリドは微量でも嘔吐や下痢を引き起こし、抵抗力の弱い乳幼児にとっては命に関わるリスクがある」と警告しています。また、サプライチェーンのグローバル化により、一つの原料供給元の汚染が世界中の大手メーカーに同時に影響を与える「サプライチェーン・リスク」が浮き彫りになったと指摘しています。

7. SNS・世間の反応:保護者の怒りと不安

SNS上では、「何を信じればいいのか分からない」「高くてもブランドを信じて選んでいたのに裏切られた」といった親たちの怒りの声が溢れています。特に中国産原料がオランダ経由で欧州ブランドとして販売されていた事実に対し、透明性を求める意見が強まっています。

8. 今後の見通し・影響:業界再編と規制強化

今後は、乳幼児向け食品に対する原料のトレーサビリティ(追跡可能性)がさらに厳格化されるでしょう。メーカー側は、特定の国や企業に依存しない分散型の調達ルートの構築を迫られます。また、失われた消費者からの信頼を回復するには、長い年月を要することになりそうです。

【よくある質問:FAQ】
Q. セレウリドとはどのような毒素ですか?
A. セレウス菌が作り出す毒素で、耐熱性が高く、通常の加熱調理では分解されません。激しい嘔吐を主な症状とします。
Q. 日本国内での販売はありますか?
A. 現時点では日本国内での公式な回収発表は確認されていませんが、並行輸入品や海外通販を利用している場合は、ロット番号の確認が必要です。
Q. 自分の持っているミルクが対象か調べるには?
A. 各メーカーの公式サイトにリコール特設ページが設けられています。缶の底に記載された製造番号を照合してください。
【まとめ】

今回の粉ミルク自主回収問題は、ダノン、ラクタリス、ネスレといった世界的企業が同一の汚染原料を使用していたという衝撃的な事実を突きつけました。中国産原料の品質管理と、多国籍にわたる複雑な流通経路が、被害を拡大させる要因となっています。何よりも優先されるべきは赤ちゃんの健康です。今後、各メーカーには徹底した原因究明と、再発防止に向けた抜本的な改革が求められます。

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